2014年10月16日木曜日

11月1日に神保町で、合同書籍販売会&トークイベント開催!


戦争前夜 本の街で「平和を」考える
11月1日(土)10時~20時、神田神保町で人文系版元が22社が集まって、合同書籍販売会&トークイベントを開催します。「週刊金曜日」の呼びかけで初めて開催する即売会で、ミニ・トークイベントも予定していますので、ぜひお出かけください。凱風社も参加しています。あらかじめご要望いただければ、既刊本のなかから現物を持っていきますので、その場でお手にとってご覧ください。もちん新刊は平積みで展示いたします。お待ちしています。

場所:千代田区神田小川町3-6-8伸幸ビル4F「STORAGE」

■参加出版社(2014年10月28日現在)
あけび書房 大月書店 凱風社  学習の友社 かもがわ出版 金曜日 クレヨンハウス 現代書館 現代人文社 合同出版 高文研 子どもの未来社 コモンズ 彩流社 三一書房 自治体研究社 旬報社 新泉社 新日本出版社 水声社 柘植書房新社 デイズジャパン 同時代社

■内容案内
 「改憲・右傾化・戦争を許さない」そんな気持ちで中小の出版社が約20 社集まって書籍の即売会をおこないます。
 「集団的自衛権」「特定秘密保護法」「原発再稼働」「歴史歪曲主義」「ヘイトスピーチ」など日本社会をとりまく状況は悪化の一途をたどっています。
 もちろん、勝手に悪化したわけではありません。社会の構成員ならばだれもがこの状況に責任があります。
 とりわけ出版社には「知の供給者」としての責任が求められます。
 これ以上傍観者であってはいけない、われわれはなにをなすべきか?

 座談会、ミニシンポジウムも交えつつ「平和」を考えるための書籍の販売をおこないます。

◆鼎談:佐高信(評論家)× 鈴木邦男(一水会顧問)×辛淑玉(人材コンサルタント)
◆平井康嗣(『週刊金曜日』編集長)ミニ講演会 
◆池田恵理子(wam 館長)× 永田浩三(元NHK プロデューサー)対談、などを予定しています。

2014年9月18日木曜日

『沖縄を越える』が13日の沖縄タイムスで書評

2014年9月13日の『沖縄タイムス』で5月刊『沖縄を越える』(新崎盛暉編著)が書評されました。























2014年7月12日土曜日

平和の棚の会フェア開催中@ジュンク堂書店千日前店

ジュンク堂書店千日前店で「本来の積極的平和とは?」と題した平和の棚の会のブックフェアを開催中です。
お近くにおいでのせつはぜひ、お立ち寄りください。





凱風社の出品書籍はここにあります。

安倍政権の集団的自衛権にフィリピンから反論

7月12日付け『毎日新聞』の連載コラム「世界はこう見る――集団的自衛官自衛権」にフィリピン大学教授のローランド・シンブランさんの発言が載っている。























シンブラン教授は小社刊『フィリピン民衆vs米軍駐留――基地完全撤去とVFA』で、民衆の外交力を鍛えて国の行方に関与し、真のナショナリストの国際連帯で軍事・経済のグローバリズムに対抗しようと訴えている。

2014年6月12日木曜日

6月の広告

6月13日 沖縄タイムス、琉球新報
6月14日 毎日新聞
6月17日 東京新聞

【リンク】
沖縄を越える
反〈安倍式積極的平和主義〉論
グローバル経済と現代奴隷制
日本のシンガポール占領
属国

2014年5月30日金曜日

平和の棚の会フェア開催中@紀伊國屋書店新宿南店

5月30日から6月末まで、紀伊國屋書店新宿南店5階で「本来の積極的平和とは?」と題した平和の棚の会のブックフェアを開催中です。
お近くにおいでのせつはぜひ、お立ち寄りください。


凱風社は以下の7点の書籍を出品しています。














属 国――米国の抱擁とアジアでの孤立












 グローバル経済と現代奴隷制








 日本のシンガポール占領










安吾の敗戦後考












脱ニッポン記(上)











脱ニッポン記(下)

2014年5月20日火曜日

平和の棚の会フェア開催中@岩波BC信山社

5月15日から6月末まで、神田神保町の岩波ブックセンター信山社で「本来の積極的平和とは?」と題した平和の棚の会のブックフェアを開催中です。
お近くにおいでのせつはぜひ、お立ち寄りください。



   凱風社は下記の書籍を出品しています。


 『属国――米国の抱擁とアジアでの孤立』









 『反〈安倍式積極的平和主義〉論――歴史認識の再検証と私たちの戦争責任』









 『〈新装第二版〉グローバル経済と現代奴隷制――人身売買と債務で奴隷化される2700万人』

2014年4月17日木曜日

【案内】4月26日に法政大学で「普天間・辺野古」に関するシンポジウム開催

 4月26日に法政大学で開催されるシンポジウムに、『属国――米国の抱擁とアジアでの孤立』の著者、ガバン・マコーマックさんが来日してパネラーとして参加します。作家の大江健三郎さんや琉球大学の我部政明教授がパネラーとして講演を予定しています。
  シンポジウムの案内を下記に引用します。
 大きな会議室が用意してあります。ぜひご来場ください。

 なお、世界の知識人が辺野古の海兵隊基地に反対した声明はこちらをごらんください。


 -------案内--------

沖縄の問いにどう応えるか
――北東アジアの平和と普天間・辺野古問題
日時:2014年4月26日14:00~(13:30会場)
場所:法政大学市ヶ谷キャンパス外堀校舎

昨年12月に沖縄県民の意を無視して名護市辺野古埋立申請が承認され、普天間基地問題は新たな段階を迎えました。沖縄基地のあり方は、沖縄県民だけでなく日本全体の安保障の問題です。本シンポジウムでは北東アジの平和と沖縄基地関わりを考えます。

【講演】
大江健三郎(作家)
我部政明(琉球大学教授)
ガバン・マコーマック(オーストラリア国立大学名誉教授)
【発言】
宮本憲一(元滋賀大学学長)ほか

主催:普天間・辺野古問題を考える会 共催:法政大学沖縄文化研究所

2014年2月10日月曜日

『日本水産学会誌』で『蟹工船興亡史』が書評されました。

『日本水産学会誌』80巻1号(2014年1月29日)で、2013年6月刊『蟹工船興亡史』(宇佐美昇三著)が書評されました。なお、著者の宇佐美さんは本書で2013年度の「住田正一海事奨励賞」を授賞しています。

『日本水産学会誌』の評者は農林水産政策研究所の高橋祐一郎氏です。

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 本誌782号(2012)の「話題」として掲載された「蟹工船の史実を求めて」には感銘を受けた。放送番組ディレクターの経歴を持つ著者による、精緻な歴史検証を目にして、蟹工船の歴史を正確に知りたいという好奇心に駆られたのは筆者だけではあるまい。
本書は、著者自身が40年間にわたって精力的に行った、文献探索、北海道から四国に及ぶ現地取材、多数の関係者へのインタビューをもとに、20世紀初頭の黎明期から、1970年代の終末期に至る蟹工船の全容について綴られた書籍である。
本書は、ドキュメンタリータッチで構成されており、苦労して文献を入手した著者が、関係する土地に直接赴き、さらに新たな情報を得ながら史実を検証していく過程が克明に描写されている。もちろん、歴史書としても十分すぎる内容であり、著者が自ら収集、撮影した約200点もの貴重な写真や資料が掲載され、船名一覧、年表、索引も充実している。
また、小林多喜二の小説「蟹工船」が後世に与えた影響についての解説は圧巻である。例えば、同小説の一節「蟹工船は『工船』(工場船)であって『航船』ではないから航海法は適用されなかった」は、当時の無秩序な労働環境を引き起こした象徴とされ、これを引用する専門家も多い。しかし、当時は航海法という法律はなく、実際の蟹工船は他の船同様に「船舶検査法」の検査を受けていたため、多喜二の説は大きな誤りと断じている。一方、同小説は「船舶安全法」の成立に貢献したと論じている。俗論を鵜呑みにせず、膨大な史料を丹念に調査し、十分に咀嚼した著者の行動力がうかがえる。
本書の終章、最終節となる第四節「蟹工船が残したもの」において、著者は、その技術や経験を「災害時多目的支援船」に活用することを提案している。「蟹工船は過去のものだが、『地獄船』だけが、その姿ではないと思って書き始めた」という本書を読み終えれば、蟹工船は、労働問題の負の歴史としてだけではなく、わが国の水産業の発展や社会生活の向上に大きく貢献した事実を理解し、未来の安心を支える礎としての期待も感じるであろう。水産や海事関係だけでなく、経営や組織運営の問題に携わる方々にもお勧めしたい。特に、これらの歴史について学ぶ者には、座右の書である。
 

2014年1月8日水曜日

凱風社は辺野古の米海兵隊基地新設に反対します

 2014年1月8日の琉球新報が「世界の識者と文化人による、沖縄の海兵隊基地建設に向けての合意への非難声明」全文(PDF)を翻訳掲載しています。琉球新報記事全文
賛同者(2014年1月7日現在):
ノーマン・バーンボーム、ハーバート・ビクス、ライナー・ブラウン、ノーム・チョムスキー、ジョン・ダワー、アレクシス・ダデン、ダニエル・エルズバーグ、ジョン・フェファー、ブルース・ギャグノン、リチャード・フォーク、ノーマ・フィールド、ケイト・ハドソン、キャサリン・ルッツ、ナオミ・クライン、ジョイ・コガワ、ピーター・カズニック、マイレッド・マグワイア、ケビン・マーティン、ガバン・マコーマック、キョー・マクレア、スティーブ・ラブソン、マーク・セルダン、オリバー・ストーン、デイビッド・バイン、ロイス・ウィルソン、ローレンス・ウィットナー、アン・ライト

 プレスリリース 


●声明賛同者ガバン・マコーマック著
属国――米国の抱擁とアジアでの孤立』

●声明賛同者ハーバート・ビックス氏による、都知事候補者・田母神元航空自衛隊幕僚長の異様な歴史認識への批判論文(2008年12月)。

2013年12月13日金曜日

「特定秘密保護法」反対!

 ピース・フィロソフィー・センターの乗松聡子さんが、12月6日付で発表された「オープン・ソサエティ財団」プレスリリースを翻訳している。→ウェブサイト
 訳文中の英文原文を取り除いて日本語部分を全文下記に引用する。
 「オープン・ソサエティ財団」は米国の著名な投資家のジョージ・ソロス氏が設立した財団。
 * * *
 新聞で報道される最近の石破茂・自民党幹事長の一連の発言を読んでいると、英文の「public interest」を辞書的に「公益」と訳すと危険な気がする。憲法案も含めて自民党の言う「公共の利益」には政府・権力側が暗に(明示的に?)含まれている。今の日本政府ならびに官僚の頭から抜け落ちているのは「行政権力側ではない、住民・国民の側の利益」であり、これがpublic interestのはずだ。
 また、このプレスリリースにある「public interest override」(公益優先)は極めて重要な概念だと思う。同リリースの説明によれば、ある人が住民・国民にとって利益となる情報を漏洩させたとしても、その情報によって生ずる実害より住民・国民の利益が上回る場合は刑事罰は科されない、とある。自民党と官僚にはこの概念が決定的に欠如している。
 凱風社は今日(2013年12月13日)公布されたこの「特定秘密保護法」に反対し、風穴をあけるような書籍を積極的に刊行していこうと思う。

-------------引用開始--------------------------
日本の新しい国家秘密法は公共に対する説明責任を脅かす

2013年12月5日
 ニューヨーク発 オープン・ソサエティ・ジャスティス・イニシアティブ[訳者注:ツワネ原則作成を主導したオープン・ソサエティ財団の一部門]は、金曜日(12月6日)に日本国が採択することが予想されている新規の国家秘密法の規定に対し深い懸念を表明した。
 ジャスティス・イニシアティブの上級法務官サンドラ・コリバーは、この新法が、国家安全保障と国家防衛に関する事項についての公衆の知る権利に厳格な制限を設定することにより、国際基準を大きく下回るものになっていると指摘した。
 ジャスティス・イニシアティブにおける情報への権利に関する研究事業を率いるコリバーは、「この法律によって日本は一歩後退することになる」と語った。
 オープン・ソサエティ財団の上級顧問で、米国の3つの政権において国家安全保障の重要ポストを務めたモートン・ハルペリンはこう述べる。「この法律は21世紀の民主主義国家が検討するものとしては最悪の部類に入るものだ。その内容と同じくらい深刻なのは、市民社会や世界の専門家を関与させた広範囲にわたる公聴会や協議会なしにスピード成立させてしまうことにある。」
 表現の自由に関する国連の特別報告者であるフランク・ラ・ルーは、法案は「秘密保護について極めて広範かつ曖昧な根拠を定めるだけでなく、内部告発者、さらには機密に関して報道するジャーナリストにとっても深刻な脅威を含んでいると見られる」との懸念を表明している。
 新法は以下のような規定を含む。
●2001年の法律[訳者注:自衛隊法改正]で「我が国の防衛上特に秘匿することが必要である」情報を防衛秘密とする権限を防衛大臣に与えた現行の権限を飛躍的に拡大させるものである。
●情報を秘密指定する権限を持つ行政機関のリストが、防衛省を超えて、さまざまな省庁や政府の主な機関に拡大される。
●秘密指定された情報を公開したことに対する最大の罪が2001年時点での最大5年から最大10年に延長される。
●行政機関による秘密指定を行政から独立して審査する規定も、裁判所により審査する規定もない。
●公開することにより生じる可能性のある害よりも、公益の方が大きいと思われる情報の公開を許可する「公益優先」についての条項がない。
●公益的開示をした者を守る条項がない。これは、高い公益性を有する情報を流出させた人は、その情報における公益性がその情報が実際にもたらす害より大きい場合は刑事処分の対象とはしないと規定するものである。
 今回の法律はこれらの全ての側面において、「ツワネ原則」と呼ばれる国家安全保障と情報への権利に関する国際原則集に反映されている国際基準と最優良事例(ベスト・プラクティス)に比べて、著しく劣るものである。
 ツワネ原則は国際法と各国の国内法、さまざまな基準と優良な事例にもとづくものであり、現代の民主主義社会における法律や各地の裁判所での決定に反映されている。安全保障セクター、諜報や外交の分野で経験のある500人の専門家の助言を受け、世界中の22の団体と研究機関により起草されたものである。ツワネ原則は欧州評議会議員総会、国連の関連する特別報告者たち、そして環米およびアフリカの人権保障諸制度の情報への権利または表現の自由に関する特別報告者たちに支持されている。
 ツワネ原則は、秘密指定の決定が確認可能な害から守るためであり、定期的に審査を受ける限りは、政府が繊細な情報をある一定期間公衆から隠すことを認めている。しかし日本の法案はこの基準を満たしていない。
 安倍晋三首相は、米国のモデルにもとづく国家安全保障会議(NSC)を作る計画に、より厳格な秘密法が必要不可欠であると何度も言明している。日本の新聞各社も、米国高官が日本の秘密指定制度をより厳しくするよう日本に圧力をかけていると報道している。
 しかし米国の親密な同盟国の中には、秘密指定の決定に公益性を考慮し、秘密情報の許可なき公開に対する処分は最高5年かそれ以下で、国家秘密指定を許す行政機関の数もより少なく、秘密指定に対し裁判所や他の独立機関により異議を申し立てることを可能にするプロセスを備えているところは数か国ある。
 サンドラ・コリバーは、「米国の秘密指定のモデルは他国に強要するべきものでは決してない。米国政府により秘密指定を受ける情報は膨大であり、本当に必要な秘密を守ることを事実上不可能にしている。」と付け加えた。「公衆が国家の活動についての情報をしっかり得ることによって国家安全保障は最大限に守られる。それは国家安全保障を守るためになされることも含む。」
仮訳:乗松聡子 info@peacephilosophy.com  @PeacePhilosophy

(訳は読む人に迅速に概要を理解してもらうために急いで行ったものなので100%正確とは保証できません。送信後修正する場合があります。報道などされる場合はそれぞれの責任で確認してください。この仮訳での訳語を使うのは自由です。広めてください。)

------------引用終了--------------

2013年11月29日金曜日

『蟹工船興亡史』の宇佐美昇三さんが2013年度「住田正一海事史奨励賞」を授賞!

6月刊『蟹工船興亡史』の宇佐美昇三さんが2013年度「住田正一海事史奨励賞」(一般社団法人日本海運集会所・住田正一海事奨励賞管理委員会)を授賞しました。

 同委員会の授与理由のまとめを下記します。詳細は同法人ウェブサイトへ。


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■海事史奨励賞  「蟹工船興亡史」 宇佐美 昇三 著

  小林多喜二の「蟹工船」が近年再脚光を浴びた。本書は蟹工船が戦前厳しい労働環境であったことは否定しないものの、その出現から終焉までの60年にわたる歴史の事実を検証し、誇張や偏見を排し日本の近代輸出産業史に大きな足跡を残した蟹工船の全貌を解き明かしている。調査は30年に及び、膨大な資料の蒐集と分析、多数の関係者との面談、幾多の現地取材を重ね何回も書き直しされた労作である。


『ドラゴン・テール』の書評が『新英語教育』に載りました

『新英語教育』(2013年12月号、三友社出版)にロバート・A・ジェイコブズ著『ドラゴン・テール』(4月刊、高橋博子監修/新田準翻訳)の書評が載りました。評者は平田雅己先生です(名古屋市立大学)。

以下全文を紹介します。

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 昨年暮れ,「トモダチ作戦」に参加した米原子力空母の乗組員8名が東電を相手に福島第一原発事故による放射能被害の補償を求める訴訟を起こした。原告の元兵士たちは放射能漏れに関する誤情報を流した東電の責任を強く追及する一方で,自軍の判断や対応には信頼を寄せているようだ。原子炉を二基も搭載した艦船が被ばくの憂き目に会うとは何とも皮肉な悲劇だ。実はこの作戦は原発に対するテロ攻撃を想定した米国の軍事演習の一環ではなかったのかという憶測も囁かれている。私の脳裏に,ある言葉が浮かんだ。
 「アトミック・ソルジヤー」
 1940年代後半から1960年代初頭にかけて,南太平洋や米ネバダ州などで実施された核実験演習に参加した数十万人の米兵たちのことである。彼らは軍内部の事前研修において核実験に起因する放射能は安全と刷り込まれ,防護服を着用することなく実際の核爆発を至近距離で体感させられた。除隊後に白血病やガンを患い自分たちが国に騙されたことを悟った復員米兵たちは公的補償を求める運動を展開し,1988年に「放射線被ばく退役軍人補償法」を勝ち取ることになる。
 冷戦時代,米国は幸運にも核戦争を経験しなかったが,自らの核実験によって上述の米兵や風下住民など多くの被ばく者を出した。本書の著者はこのジレンマの原因を個人の安全よりも国家の安全を重視する「ミリタリズム」に求めている。ソ連の核保有によって米国の核独占状態が崩れた1950年代,米政府は核戦争を視野に入れた新たな準戦時国家総動員体制を築くため,民間防衛訓練マニュアルを作成し,「クリーン爆弾」構想を披露するなど核兵器との「共生」を国民に促す一連の措置を講じた。これらはいずれも,広島・長崎への原爆投下の実態を意図的に無視し,「死の灰」の危険性を著しく倭小化するものであった。
 現代の視点に立てば,本書で分析される冷戦初期の核プロパガンダの大半は,米国民でさえも失笑してしまうほどのタチの悪い冗談にしか聞こえない。だが今日に至るまで依然強い影響力を保っている言説がある。今年12月で60周年を迎えるアイゼンハワー大統領の「核の平和利用」国連演説だ。日本を含め世界的な原発建設の潮流を規定したこの演説を今読み返すと,あまりに軍事色の強い内容に果たしてこれが「平和」提案と呼べるのか疑わしい。著者は原発利用を「スローモーションの核戦争」と喝破した。3・11を経験した日本人にひときわ重く響く言葉である。

2013年9月17日火曜日

【書店フェア】MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店「平和の棚の会」のフェア開催中!

MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店では、社会フェア棚で9月1日から30日まで「平和の棚の会ブックフェア」を開催中です。特撰の書籍を平積みで展示しています。ぜひ、お立ち寄りください。凱風社は『核時代のマーシャル諸島』と『アウシュヴィッツ博物館案内』を出品しています。

【書評】「海と安全」に『蟹工船興亡史』の書評が出ました。

「海と安全」2013年秋号(No.558)に『蟹工船興亡史』の書評が出ました。

2013年9月5日木曜日

【書評】「新潟日報」に『蟹工船興亡史』の書評が出ました。

9月1日(日)の「新潟日報」の読書面に『蟹工船興亡史』の書評が掲載されました。









2013年8月30日金曜日

『図書新聞』に『蟹工船興亡史』の書評が出ました。

『図書新聞』3125号(2013年9月7日)に『蟹工船興亡史』(宇佐美昇三)の書評が掲載されました。評者は新潟国際情報大学准教授の神長英輔さん。「著者は宮本常一や鶴見良行という日本の民間学の伝統に名を連ねることになるだろう」とのご高評をいただきました。


2013年8月27日火曜日

日本ジャーナリスト会議『ジャーナリスト』で『蟹工船興亡史』が書評されました。

日本ジャーナリスト会議の機関紙『ジャーナリスト』第665号(2013年8月25日)の「本・BOOK・ほん」欄で『蟹工船興亡史』が書評されました。本書のほかにこの号では、斎藤貴男著『安倍改憲政権の正体』(岩波ブックレット)、早乙女勝元著『私の東京平和散歩』(新日本出版社)の2点が書評されています。
 「今日の水産業界のあり方」にも及ぶ著者・宇佐美昇三さんの取材手法を高く評価していただいています。


 「浮かぶ工場」の秘密と盛衰60年の歴史を追う
 評者:土井全二郎(海事ジャーナリスト)

 わが国北洋漁業の花形だったカニ母船式工船漁業の起伏に富んだ歴史をたどり、その全容解明に、元NHKディレクターが取り組んだ労作である。先にプロレタリア作家・小林多喜二の代表作『蟹工船』が、厳しい労働実態と生活実態であえぐ現代の若者の間で、リバイバルブームとなったことは記憶に新しい。本書はそうしたカニ工船内の、いわゆる「ブラック職場」を検証しつつ、カニ工船漁業が近代日本興隆期の経済を支える主要な産業となるまでの経緯を克明に追う。
 カニ工船は日本の漁業界が世界に先駆けて開発した「浮かぶ工場」だった。缶詰製造には「真水で原料カニをよく洗う必要」がある。だが真水は船では貴重品。そこでカニ缶詰は陸上の工場で作られていた。
 その常識を打ち破り、洋上の清浄な海水利用を思いつき、船上で迅速・効率的な処理を可能にした「コロンブスの卵」的発想はどこで、どうやって生まれたのか。他国との領海・漁区問題のしがらみや沿岸資源枯渇の懸念から解放され、公海上で大規模操業と缶詰の大量製造ができる重要な鍵ともなった。
 本書はその謎解きからスタートし、綿密な取材と精力的な資料の発掘により、カニ工船をめぐる歴史的な問題をひとつひとつ洗い直していく。その課程で従来通説の誤りや不正確な伝聞が数多く指摘され、今日の水産業界のあり方を問うものともなっている。
 その視点の確かさ、その取材手法に触れるだけでも得るところが多い。


2013年8月8日木曜日

【書評】8月4日「信濃毎日新聞」に『ドラゴン・テール』の書評

8月4日(日)の「信濃毎日新聞」読書面に、共同通信配信の『ドラゴン・テール』の書評が掲載されました。




2013年8月6日火曜日

【著者】「朝日新聞・ひと」欄で『ドラゴン・テール』の著者ジェイコブズさんを紹介

8月6日付「朝日新聞」「ひと」欄で、『ドラゴン・テール』(4月刊)の著者ロバート・ジェイコブズさんが、「広島を拠点に、世界の核被害者をつなぐ米国人学者」として紹介されました。記事のなかに著書の紹介はありませんが、『ドラゴン・テール』が唯一の邦訳書です。




2013年8月3日土曜日

【書評】「出版ニュース」8月号で『蟹工船興亡史』を紹介

「出版ニュース」8月号で『蟹工船興亡史』が紹介されました。



2013年8月2日金曜日

【書評】雑誌「海員」と「船員しんぶん」に『蟹工船興亡史』の書評が出ました

蟹工船興亡史』が専門紙誌につづけて紹介されました。

●「海員」2013年7月号の書評
























●2013年7月25日付「船員しんぶん」の書評








2013年7月27日土曜日

【書評】『世界の艦船』(9月特大号)に『蟹工船興亡史』の書評が出ました

『世界の艦船』(出版協同社)9月特大号(7月25日発売)に『蟹工船興亡史』の書評が出ました。




2013年7月26日金曜日

【書評】「週刊読書人」が『蟹工船興亡史』の書評掲載

7月26日付「週刊読書人」に『蟹工船興亡史』(宇佐美昇三)の書評が掲載されました。評者は恵泉女学園大学人文学部教授でジャーナリスト、評論家の武田徹さん。