2014年4月17日木曜日

【案内】4月26日に法政大学で「普天間・辺野古」に関するシンポジウム開催

 4月26日に法政大学で開催されるシンポジウムに、『属国――米国の抱擁とアジアでの孤立』の著者、ガバン・マコーマックさんが来日してパネラーとして参加します。作家の大江健三郎さんや琉球大学の我部政明教授がパネラーとして講演を予定しています。
  シンポジウムの案内を下記に引用します。
 大きな会議室が用意してあります。ぜひご来場ください。

 なお、世界の知識人が辺野古の海兵隊基地に反対した声明はこちらをごらんください。


 -------案内--------

沖縄の問いにどう応えるか
――北東アジアの平和と普天間・辺野古問題
日時:2014年4月26日14:00~(13:30会場)
場所:法政大学市ヶ谷キャンパス外堀校舎

昨年12月に沖縄県民の意を無視して名護市辺野古埋立申請が承認され、普天間基地問題は新たな段階を迎えました。沖縄基地のあり方は、沖縄県民だけでなく日本全体の安保障の問題です。本シンポジウムでは北東アジの平和と沖縄基地関わりを考えます。

【講演】
大江健三郎(作家)
我部政明(琉球大学教授)
ガバン・マコーマック(オーストラリア国立大学名誉教授)
【発言】
宮本憲一(元滋賀大学学長)ほか

主催:普天間・辺野古問題を考える会 共催:法政大学沖縄文化研究所

2014年2月10日月曜日

『日本水産学会誌』で『蟹工船興亡史』が書評されました。

『日本水産学会誌』80巻1号(2014年1月29日)で、2013年6月刊『蟹工船興亡史』(宇佐美昇三著)が書評されました。なお、著者の宇佐美さんは本書で2013年度の「住田正一海事奨励賞」を授賞しています。

『日本水産学会誌』の評者は農林水産政策研究所の高橋祐一郎氏です。

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 本誌782号(2012)の「話題」として掲載された「蟹工船の史実を求めて」には感銘を受けた。放送番組ディレクターの経歴を持つ著者による、精緻な歴史検証を目にして、蟹工船の歴史を正確に知りたいという好奇心に駆られたのは筆者だけではあるまい。
本書は、著者自身が40年間にわたって精力的に行った、文献探索、北海道から四国に及ぶ現地取材、多数の関係者へのインタビューをもとに、20世紀初頭の黎明期から、1970年代の終末期に至る蟹工船の全容について綴られた書籍である。
本書は、ドキュメンタリータッチで構成されており、苦労して文献を入手した著者が、関係する土地に直接赴き、さらに新たな情報を得ながら史実を検証していく過程が克明に描写されている。もちろん、歴史書としても十分すぎる内容であり、著者が自ら収集、撮影した約200点もの貴重な写真や資料が掲載され、船名一覧、年表、索引も充実している。
また、小林多喜二の小説「蟹工船」が後世に与えた影響についての解説は圧巻である。例えば、同小説の一節「蟹工船は『工船』(工場船)であって『航船』ではないから航海法は適用されなかった」は、当時の無秩序な労働環境を引き起こした象徴とされ、これを引用する専門家も多い。しかし、当時は航海法という法律はなく、実際の蟹工船は他の船同様に「船舶検査法」の検査を受けていたため、多喜二の説は大きな誤りと断じている。一方、同小説は「船舶安全法」の成立に貢献したと論じている。俗論を鵜呑みにせず、膨大な史料を丹念に調査し、十分に咀嚼した著者の行動力がうかがえる。
本書の終章、最終節となる第四節「蟹工船が残したもの」において、著者は、その技術や経験を「災害時多目的支援船」に活用することを提案している。「蟹工船は過去のものだが、『地獄船』だけが、その姿ではないと思って書き始めた」という本書を読み終えれば、蟹工船は、労働問題の負の歴史としてだけではなく、わが国の水産業の発展や社会生活の向上に大きく貢献した事実を理解し、未来の安心を支える礎としての期待も感じるであろう。水産や海事関係だけでなく、経営や組織運営の問題に携わる方々にもお勧めしたい。特に、これらの歴史について学ぶ者には、座右の書である。
 

2014年1月8日水曜日

凱風社は辺野古の米海兵隊基地新設に反対します

 2014年1月8日の琉球新報が「世界の識者と文化人による、沖縄の海兵隊基地建設に向けての合意への非難声明」全文(PDF)を翻訳掲載しています。琉球新報記事全文
賛同者(2014年1月7日現在):
ノーマン・バーンボーム、ハーバート・ビクス、ライナー・ブラウン、ノーム・チョムスキー、ジョン・ダワー、アレクシス・ダデン、ダニエル・エルズバーグ、ジョン・フェファー、ブルース・ギャグノン、リチャード・フォーク、ノーマ・フィールド、ケイト・ハドソン、キャサリン・ルッツ、ナオミ・クライン、ジョイ・コガワ、ピーター・カズニック、マイレッド・マグワイア、ケビン・マーティン、ガバン・マコーマック、キョー・マクレア、スティーブ・ラブソン、マーク・セルダン、オリバー・ストーン、デイビッド・バイン、ロイス・ウィルソン、ローレンス・ウィットナー、アン・ライト

 プレスリリース 


●声明賛同者ガバン・マコーマック著
属国――米国の抱擁とアジアでの孤立』

●声明賛同者ハーバート・ビックス氏による、都知事候補者・田母神元航空自衛隊幕僚長の異様な歴史認識への批判論文(2008年12月)。

2013年12月13日金曜日

「特定秘密保護法」反対!

 ピース・フィロソフィー・センターの乗松聡子さんが、12月6日付で発表された「オープン・ソサエティ財団」プレスリリースを翻訳している。→ウェブサイト
 訳文中の英文原文を取り除いて日本語部分を全文下記に引用する。
 「オープン・ソサエティ財団」は米国の著名な投資家のジョージ・ソロス氏が設立した財団。
 * * *
 新聞で報道される最近の石破茂・自民党幹事長の一連の発言を読んでいると、英文の「public interest」を辞書的に「公益」と訳すと危険な気がする。憲法案も含めて自民党の言う「公共の利益」には政府・権力側が暗に(明示的に?)含まれている。今の日本政府ならびに官僚の頭から抜け落ちているのは「行政権力側ではない、住民・国民の側の利益」であり、これがpublic interestのはずだ。
 また、このプレスリリースにある「public interest override」(公益優先)は極めて重要な概念だと思う。同リリースの説明によれば、ある人が住民・国民にとって利益となる情報を漏洩させたとしても、その情報によって生ずる実害より住民・国民の利益が上回る場合は刑事罰は科されない、とある。自民党と官僚にはこの概念が決定的に欠如している。
 凱風社は今日(2013年12月13日)公布されたこの「特定秘密保護法」に反対し、風穴をあけるような書籍を積極的に刊行していこうと思う。

-------------引用開始--------------------------
日本の新しい国家秘密法は公共に対する説明責任を脅かす

2013年12月5日
 ニューヨーク発 オープン・ソサエティ・ジャスティス・イニシアティブ[訳者注:ツワネ原則作成を主導したオープン・ソサエティ財団の一部門]は、金曜日(12月6日)に日本国が採択することが予想されている新規の国家秘密法の規定に対し深い懸念を表明した。
 ジャスティス・イニシアティブの上級法務官サンドラ・コリバーは、この新法が、国家安全保障と国家防衛に関する事項についての公衆の知る権利に厳格な制限を設定することにより、国際基準を大きく下回るものになっていると指摘した。
 ジャスティス・イニシアティブにおける情報への権利に関する研究事業を率いるコリバーは、「この法律によって日本は一歩後退することになる」と語った。
 オープン・ソサエティ財団の上級顧問で、米国の3つの政権において国家安全保障の重要ポストを務めたモートン・ハルペリンはこう述べる。「この法律は21世紀の民主主義国家が検討するものとしては最悪の部類に入るものだ。その内容と同じくらい深刻なのは、市民社会や世界の専門家を関与させた広範囲にわたる公聴会や協議会なしにスピード成立させてしまうことにある。」
 表現の自由に関する国連の特別報告者であるフランク・ラ・ルーは、法案は「秘密保護について極めて広範かつ曖昧な根拠を定めるだけでなく、内部告発者、さらには機密に関して報道するジャーナリストにとっても深刻な脅威を含んでいると見られる」との懸念を表明している。
 新法は以下のような規定を含む。
●2001年の法律[訳者注:自衛隊法改正]で「我が国の防衛上特に秘匿することが必要である」情報を防衛秘密とする権限を防衛大臣に与えた現行の権限を飛躍的に拡大させるものである。
●情報を秘密指定する権限を持つ行政機関のリストが、防衛省を超えて、さまざまな省庁や政府の主な機関に拡大される。
●秘密指定された情報を公開したことに対する最大の罪が2001年時点での最大5年から最大10年に延長される。
●行政機関による秘密指定を行政から独立して審査する規定も、裁判所により審査する規定もない。
●公開することにより生じる可能性のある害よりも、公益の方が大きいと思われる情報の公開を許可する「公益優先」についての条項がない。
●公益的開示をした者を守る条項がない。これは、高い公益性を有する情報を流出させた人は、その情報における公益性がその情報が実際にもたらす害より大きい場合は刑事処分の対象とはしないと規定するものである。
 今回の法律はこれらの全ての側面において、「ツワネ原則」と呼ばれる国家安全保障と情報への権利に関する国際原則集に反映されている国際基準と最優良事例(ベスト・プラクティス)に比べて、著しく劣るものである。
 ツワネ原則は国際法と各国の国内法、さまざまな基準と優良な事例にもとづくものであり、現代の民主主義社会における法律や各地の裁判所での決定に反映されている。安全保障セクター、諜報や外交の分野で経験のある500人の専門家の助言を受け、世界中の22の団体と研究機関により起草されたものである。ツワネ原則は欧州評議会議員総会、国連の関連する特別報告者たち、そして環米およびアフリカの人権保障諸制度の情報への権利または表現の自由に関する特別報告者たちに支持されている。
 ツワネ原則は、秘密指定の決定が確認可能な害から守るためであり、定期的に審査を受ける限りは、政府が繊細な情報をある一定期間公衆から隠すことを認めている。しかし日本の法案はこの基準を満たしていない。
 安倍晋三首相は、米国のモデルにもとづく国家安全保障会議(NSC)を作る計画に、より厳格な秘密法が必要不可欠であると何度も言明している。日本の新聞各社も、米国高官が日本の秘密指定制度をより厳しくするよう日本に圧力をかけていると報道している。
 しかし米国の親密な同盟国の中には、秘密指定の決定に公益性を考慮し、秘密情報の許可なき公開に対する処分は最高5年かそれ以下で、国家秘密指定を許す行政機関の数もより少なく、秘密指定に対し裁判所や他の独立機関により異議を申し立てることを可能にするプロセスを備えているところは数か国ある。
 サンドラ・コリバーは、「米国の秘密指定のモデルは他国に強要するべきものでは決してない。米国政府により秘密指定を受ける情報は膨大であり、本当に必要な秘密を守ることを事実上不可能にしている。」と付け加えた。「公衆が国家の活動についての情報をしっかり得ることによって国家安全保障は最大限に守られる。それは国家安全保障を守るためになされることも含む。」
仮訳:乗松聡子 info@peacephilosophy.com  @PeacePhilosophy

(訳は読む人に迅速に概要を理解してもらうために急いで行ったものなので100%正確とは保証できません。送信後修正する場合があります。報道などされる場合はそれぞれの責任で確認してください。この仮訳での訳語を使うのは自由です。広めてください。)

------------引用終了--------------

2013年11月29日金曜日

『蟹工船興亡史』の宇佐美昇三さんが2013年度「住田正一海事史奨励賞」を授賞!

6月刊『蟹工船興亡史』の宇佐美昇三さんが2013年度「住田正一海事史奨励賞」(一般社団法人日本海運集会所・住田正一海事奨励賞管理委員会)を授賞しました。

 同委員会の授与理由のまとめを下記します。詳細は同法人ウェブサイトへ。


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■海事史奨励賞  「蟹工船興亡史」 宇佐美 昇三 著

  小林多喜二の「蟹工船」が近年再脚光を浴びた。本書は蟹工船が戦前厳しい労働環境であったことは否定しないものの、その出現から終焉までの60年にわたる歴史の事実を検証し、誇張や偏見を排し日本の近代輸出産業史に大きな足跡を残した蟹工船の全貌を解き明かしている。調査は30年に及び、膨大な資料の蒐集と分析、多数の関係者との面談、幾多の現地取材を重ね何回も書き直しされた労作である。


『ドラゴン・テール』の書評が『新英語教育』に載りました

『新英語教育』(2013年12月号、三友社出版)にロバート・A・ジェイコブズ著『ドラゴン・テール』(4月刊、高橋博子監修/新田準翻訳)の書評が載りました。評者は平田雅己先生です(名古屋市立大学)。

以下全文を紹介します。

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 昨年暮れ,「トモダチ作戦」に参加した米原子力空母の乗組員8名が東電を相手に福島第一原発事故による放射能被害の補償を求める訴訟を起こした。原告の元兵士たちは放射能漏れに関する誤情報を流した東電の責任を強く追及する一方で,自軍の判断や対応には信頼を寄せているようだ。原子炉を二基も搭載した艦船が被ばくの憂き目に会うとは何とも皮肉な悲劇だ。実はこの作戦は原発に対するテロ攻撃を想定した米国の軍事演習の一環ではなかったのかという憶測も囁かれている。私の脳裏に,ある言葉が浮かんだ。
 「アトミック・ソルジヤー」
 1940年代後半から1960年代初頭にかけて,南太平洋や米ネバダ州などで実施された核実験演習に参加した数十万人の米兵たちのことである。彼らは軍内部の事前研修において核実験に起因する放射能は安全と刷り込まれ,防護服を着用することなく実際の核爆発を至近距離で体感させられた。除隊後に白血病やガンを患い自分たちが国に騙されたことを悟った復員米兵たちは公的補償を求める運動を展開し,1988年に「放射線被ばく退役軍人補償法」を勝ち取ることになる。
 冷戦時代,米国は幸運にも核戦争を経験しなかったが,自らの核実験によって上述の米兵や風下住民など多くの被ばく者を出した。本書の著者はこのジレンマの原因を個人の安全よりも国家の安全を重視する「ミリタリズム」に求めている。ソ連の核保有によって米国の核独占状態が崩れた1950年代,米政府は核戦争を視野に入れた新たな準戦時国家総動員体制を築くため,民間防衛訓練マニュアルを作成し,「クリーン爆弾」構想を披露するなど核兵器との「共生」を国民に促す一連の措置を講じた。これらはいずれも,広島・長崎への原爆投下の実態を意図的に無視し,「死の灰」の危険性を著しく倭小化するものであった。
 現代の視点に立てば,本書で分析される冷戦初期の核プロパガンダの大半は,米国民でさえも失笑してしまうほどのタチの悪い冗談にしか聞こえない。だが今日に至るまで依然強い影響力を保っている言説がある。今年12月で60周年を迎えるアイゼンハワー大統領の「核の平和利用」国連演説だ。日本を含め世界的な原発建設の潮流を規定したこの演説を今読み返すと,あまりに軍事色の強い内容に果たしてこれが「平和」提案と呼べるのか疑わしい。著者は原発利用を「スローモーションの核戦争」と喝破した。3・11を経験した日本人にひときわ重く響く言葉である。

2013年9月17日火曜日

【書店フェア】MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店「平和の棚の会」のフェア開催中!

MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店では、社会フェア棚で9月1日から30日まで「平和の棚の会ブックフェア」を開催中です。特撰の書籍を平積みで展示しています。ぜひ、お立ち寄りください。凱風社は『核時代のマーシャル諸島』と『アウシュヴィッツ博物館案内』を出品しています。

【書評】「海と安全」に『蟹工船興亡史』の書評が出ました。

「海と安全」2013年秋号(No.558)に『蟹工船興亡史』の書評が出ました。

2013年9月5日木曜日

【書評】「新潟日報」に『蟹工船興亡史』の書評が出ました。

9月1日(日)の「新潟日報」の読書面に『蟹工船興亡史』の書評が掲載されました。









2013年8月30日金曜日

『図書新聞』に『蟹工船興亡史』の書評が出ました。

『図書新聞』3125号(2013年9月7日)に『蟹工船興亡史』(宇佐美昇三)の書評が掲載されました。評者は新潟国際情報大学准教授の神長英輔さん。「著者は宮本常一や鶴見良行という日本の民間学の伝統に名を連ねることになるだろう」とのご高評をいただきました。


2013年8月27日火曜日

日本ジャーナリスト会議『ジャーナリスト』で『蟹工船興亡史』が書評されました。

日本ジャーナリスト会議の機関紙『ジャーナリスト』第665号(2013年8月25日)の「本・BOOK・ほん」欄で『蟹工船興亡史』が書評されました。本書のほかにこの号では、斎藤貴男著『安倍改憲政権の正体』(岩波ブックレット)、早乙女勝元著『私の東京平和散歩』(新日本出版社)の2点が書評されています。
 「今日の水産業界のあり方」にも及ぶ著者・宇佐美昇三さんの取材手法を高く評価していただいています。


 「浮かぶ工場」の秘密と盛衰60年の歴史を追う
 評者:土井全二郎(海事ジャーナリスト)

 わが国北洋漁業の花形だったカニ母船式工船漁業の起伏に富んだ歴史をたどり、その全容解明に、元NHKディレクターが取り組んだ労作である。先にプロレタリア作家・小林多喜二の代表作『蟹工船』が、厳しい労働実態と生活実態であえぐ現代の若者の間で、リバイバルブームとなったことは記憶に新しい。本書はそうしたカニ工船内の、いわゆる「ブラック職場」を検証しつつ、カニ工船漁業が近代日本興隆期の経済を支える主要な産業となるまでの経緯を克明に追う。
 カニ工船は日本の漁業界が世界に先駆けて開発した「浮かぶ工場」だった。缶詰製造には「真水で原料カニをよく洗う必要」がある。だが真水は船では貴重品。そこでカニ缶詰は陸上の工場で作られていた。
 その常識を打ち破り、洋上の清浄な海水利用を思いつき、船上で迅速・効率的な処理を可能にした「コロンブスの卵」的発想はどこで、どうやって生まれたのか。他国との領海・漁区問題のしがらみや沿岸資源枯渇の懸念から解放され、公海上で大規模操業と缶詰の大量製造ができる重要な鍵ともなった。
 本書はその謎解きからスタートし、綿密な取材と精力的な資料の発掘により、カニ工船をめぐる歴史的な問題をひとつひとつ洗い直していく。その課程で従来通説の誤りや不正確な伝聞が数多く指摘され、今日の水産業界のあり方を問うものともなっている。
 その視点の確かさ、その取材手法に触れるだけでも得るところが多い。


2013年8月8日木曜日

【書評】8月4日「信濃毎日新聞」に『ドラゴン・テール』の書評

8月4日(日)の「信濃毎日新聞」読書面に、共同通信配信の『ドラゴン・テール』の書評が掲載されました。




2013年8月6日火曜日

【著者】「朝日新聞・ひと」欄で『ドラゴン・テール』の著者ジェイコブズさんを紹介

8月6日付「朝日新聞」「ひと」欄で、『ドラゴン・テール』(4月刊)の著者ロバート・ジェイコブズさんが、「広島を拠点に、世界の核被害者をつなぐ米国人学者」として紹介されました。記事のなかに著書の紹介はありませんが、『ドラゴン・テール』が唯一の邦訳書です。




2013年8月3日土曜日

【書評】「出版ニュース」8月号で『蟹工船興亡史』を紹介

「出版ニュース」8月号で『蟹工船興亡史』が紹介されました。



2013年8月2日金曜日

【書評】雑誌「海員」と「船員しんぶん」に『蟹工船興亡史』の書評が出ました

蟹工船興亡史』が専門紙誌につづけて紹介されました。

●「海員」2013年7月号の書評
























●2013年7月25日付「船員しんぶん」の書評








2013年7月27日土曜日

【書評】『世界の艦船』(9月特大号)に『蟹工船興亡史』の書評が出ました

『世界の艦船』(出版協同社)9月特大号(7月25日発売)に『蟹工船興亡史』の書評が出ました。




2013年7月26日金曜日

【書評】「週刊読書人」が『蟹工船興亡史』の書評掲載

7月26日付「週刊読書人」に『蟹工船興亡史』(宇佐美昇三)の書評が掲載されました。評者は恵泉女学園大学人文学部教授でジャーナリスト、評論家の武田徹さん。


2013年7月24日水曜日

【書評】7月23日「東京新聞」で『蟹工船興亡史』を紹介

2013年7月23日「東京新聞」夕刊の「今週の本棚」欄で『蟹工船興亡史』が紹介されました。

2013年7月19日金曜日

【書店フェア】三省堂書店神保町本店4階で「平和の棚の会」のフェア

7月17日から1か月間、三省堂書店神保町本店4階で「平和の棚の会」のフェアを開催しています。慰安婦問題フェアも併設しています。関連書籍が一堂に集まる貴重な機会です。ぜひ店頭で書籍を手にとってご覧ください。

【出品書籍内容リンク】

戦時・性暴力をどう裁くか
消された裁き
現代奴隷制に終止符を!
アウシュヴィッツ博物館案内(新訂増補2012年版)
核時代のマーシャル諸島

2013年7月18日木曜日

『蟹工船興亡史』を「北國新聞」「富山新聞」が紹介

2013年7月14日の「北國新聞」「富山新聞」で『蟹工船興亡史』が紹介されました。蟹工船揺籃期に活躍した、石川県小木出身の和嶋貞二に焦点を当てた紹介です。


2013年7月8日月曜日

2013年7月8日の日経新聞に『蟹工船興亡史』著者の宇佐美さんが執筆

本日(7月8日)の「日本経済新聞」朝刊36面(文化欄)に、『蟹工船興亡史』の著者、宇佐美昇三さんが「蟹工船 よみがえる実像」と題して、蟹工船の歴史や取材の裏話について書いています。



2013年6月27日木曜日

6月23日(日)「神奈川新聞」が『蟹工船興亡史』を紹介

6月23日付神奈川新聞が『蟹工船興亡史』を紹介。


 プロレタリア作家、小林多喜二に描かれて地獄職場の代名詞になってしまった蟹工船。労働環境は苛酷で虐待死事件も頻発したが、浮かぶ缶詰工場というのは日本ならではのユニークな発明。200カイリ時代の到来で姿を消すまでの約60年間、蟹工船で作られた缶詰は主力輸出商品として日本経済に「貢献」した。
 蟹工船の歴史・組織・人物・事件まで、失われつつある資料を集め尽くした情熱の書だ。

2013年6月25日火曜日

「北海道新聞」(6月23日)社会面で『蟹工船興亡史』を紹介

6月23日(日)の「北海道新聞」社会面で、『蟹工船興亡史』が紹介されました。


2013年6月20日木曜日

「新聞之新聞」で新刊『蟹工船興亡史』が紹介されました

新聞関係業界紙の「新聞之新聞」(6月19日号)の一面コラム「ひろば」で、『蟹工船興亡史』(宇佐美昇三著)が紹介されました。評者は、元毎日新聞社専務の平野裕氏。


2013年6月8日土曜日

共同通信配信『ドラゴン・テール』書評

5月19日から6月2日にかけて全国の多くの地方紙に掲載された、共同通信配信の書評です。


5月26日の『しんぶん赤旗』で『核時代のマーシャル諸島』を紹介

核時代のマーシャル諸島――社会・文化・歴史、そしてヒバクシャ』(中原聖乃/竹峰誠一郎)が5月26日の『しんぶん赤旗』で紹介されました。



2013年5月29日水曜日

4月刊『ドラゴン・テール』の書評、続々!

5月28日のブログでご案内した、共同通信配信の書評が、各紙に掲載されています。

【5月19日】
『大分合同新聞』

【5月26日】
『京都新聞』『下野新聞』『山梨日日新聞』『山陰中央新報』『北國新聞』『徳島新聞』『福井新聞』『新潟日報』

【6月2日】
『佐賀新聞』『南日本新聞』

【6月9日】
『山陽新聞』

【6月12日】
『県民福井』

2013年5月28日火曜日

4月刊『ドラゴン・テール』の書評が出ました

ドラゴン・テール――核の安全神話とアメリカの大衆文化』(ロバート・ジェイコブズ著、高橋博子監訳、新田準訳)が5月26日(日)の『神戸新聞』『中國新聞』『京都新聞』書評欄に掲載されました。
共同通信の配信です。


書評者は山本昭宏・神戸市外国語大講師。山本さんは、現代文化学、メディア文化史専攻の気鋭の研究者で、『核エネルギー言説の戦後史1945-1960――「被爆の記憶」と「原子力の夢」』(人文書院)の著者です。



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大衆文化にみる米の核

 米国の大衆文化には、核実験によって生物が巨大化したり、放射線を浴びることで超現実的能力を身につけたりする物語が多い。フィクションの中で、なんらかの超常現象が起こっても、そこに核や放射線の要素を付け加えておけば、説明は終わったものとされる。
 SF的な物語にとって、核は格好の舞台装置を提供してきた。本書は、このような「魔術的」「錬金術的」な核の表象に注目し、映画、コミック、テレビ番組、原子力委員会の広報映像・パンフレットなどを広く調査している。特に興味深いのは、敵の核攻撃を生き抜くためのマニュアルや、核シェルターについての考察である。核兵器の保有を国民の多くが前提としている米国では、当然ながら核戦争への危機感も高かった。
 しかし、マニュアルや核シェルターによって核戦争を生き残ることができるという発想自体は、極めてグロテスクであると言わざるを得ない。そこでは核兵器が最終兵器だという認識は薄い。むしろ使用可能な兵器として捉えられている。また、核シェルターを持っている人間だけが生き残る資格を有しているということにもなるだろう。
 その一方で、米国内で行われる核実験がテレビ中継される際には、実験は安全であるという印象操作がなされていた。悪い敵の核攻撃は準備と訓練で対応可能だから、過剰に怖がることはない。自分たちの核兵器は善いものであり、核実験は統御可能だから安全である。このような二面的な認識が育まれ、定着する過程で、大衆文化は大きな役割を果たしたのだ。
 では、翻って、多くの国民が核兵器の拒否感を共有してきたはずの日本の大衆文化は、核実験や放射能を、さらには原子力発電所を、どのように描いてきたのだろうか。それを私たちはどのように受け止めてきたのだろうか。福島の原発事故を経験したいま、本書の試みに呼応するような著作を読んでみたいと思った。(山本昭宏・神戸市外国語大講師)




2013年1月22日火曜日

『脱ニッポン記』著者米田綱路さんを地方紙各紙が紹介


下記の各紙に、『脱ニッポン記』の著者、米田綱路さんへのインタビュー記事が出ました。共同通信の配信です。

◆1月12日(土)
沖縄タイムス

◆1月13日(日)
四國新聞/大分合同新聞/山梨日日新聞/琉球新報/徳島新聞/宮崎日日新聞/熊本日日新聞/下野新聞/秋田魁新報

◆1月20日(日)
信濃毎日新聞/高知新聞/東奥日報/福井新聞/中國新聞

◆1月27日(日)
京都新聞/新潟日報

◆2月3日(日)
山形新聞/愛媛新聞/岐阜新聞/佐賀新聞

-------【紹介記事内容】-------------

精神史掘り起こす旅

 「本を介して人に会い、話を聞く。ずっとそのことばかり繰り返してきました」。ジャーナリストの米田綱路さんの新著には、人々の精神的な営みを記録する各地の書物を手掛かりに、北海道から沖縄までを長年渡り歩いた思索の旅が凝縮されている。
 新聞記者などを経て、週刊の書評紙「図書新聞」の編集長に。その後も同紙のスタッフライターとして、数々の「書評的ルポ」を発表してきた。夜行バスで北へ南へ。有名無名の作家たちの言葉に耳を澄まし、作品の現場を歩く。「そうすることで、目の前の風景が変わって見えてくる。それぞれの風景の奥に埋もれた歴史や記憶を掘り起こし、「列島の精神史』としてつなげたかった」
 北海道開拓の入植者の苦労が美談として語られる陰で、土地を追われたアイヌ民族の歴史を追うルポ。東北の労働争議をめぐる、表の記録には出てこない「資料の裏で生きてきた人たち」への聞き書き。筑豊の炭鉱を描くことで「日本資本主義のはらわたを凝視」した作家上野英信の著作の数々―。生まれ育った朝鮮半島から福岡へ渡り、戦後に半島と切り離された詩人森崎和江さんとは、玄界灘を望む海岸を一緒に歩き、「魂の原郷」に思い尋をはせた。
 「書物は、見えないものを映し出す鏡。現代社会が忘却のふちへ追いやったものに到達できる重要なメディアなんです」 その旅路の途中、東日本大震災と原発事故は起きた。刹那的な情報やスローガンに人々の暮らしが流されそうになる中、自分に何ができるか。真掌(しんし)な問いの先で米田さんは書く。「置き去りにされてきたものを歴史的に訪ねて、朽ちることのない精神のありかを凝視しようとすること」だと。震災後の三陸海岸のルポでは、過去の津波災害の記録や宮沢賢治、高村光太郎らの作品の現場をたどり「進むべき線路」の行き先を自問した。「迂遠(うえん)のようであっても、本を読み、各地で紡ぎ出されてきた思想を新たに見いだすことで、震災後の私たちの未来像が描けるのではないか」。本書がたどる長い旅の終わりには、そんな予感に満ちた風景が広がっている。


2013年1月7日月曜日

12月23日付『西日本新聞』で『脱ニッポン記』の書評。

12月23日(日)の『西日本新聞』読書面に米田綱路著『脱ニッポン記』(上)(下)の書評が掲載されたようです(未確認)。評者は『北海道新聞』と同様、作家の姜信子さんです。書評内容はこちら→『北海道新聞

2012年12月31日月曜日

鎌田慧さんが『脱ニッポン記』を「今年の3冊」に。

2012年12月30日付「東京新聞」「中日新聞」の「読書面」で、鎌田慧さんが「私の3冊」のなかの1冊に『脱ニッポン記』(米田綱路・著)を選びました。

東京新聞中日新聞12月30日「読書面」「書く人」
「2012 私の3冊」
鎌田慧=ルポライター
 北海道の産炭地から沖縄・辺野古まで、日本列島を記録した作品に添って、変革の思いの痕跡をたどり、未来につなげようとしている。丁寧で誠実な思考が好感を与える。


詳細は→『脱ニッポン記』()(




2012年12月28日金曜日

2012年末の書評紙で『脱ニッポン記』が今年出た注目書籍に選ばれています。


週刊読書人』12月14日「39人へのアンケート」
「2012年の収穫――こんな本もあったのか! まだまだ読みたい、この一冊。」
井家上隆幸(いけがみ・がかゆき氏=評論家)
 制度化された支配的なシステムや価値観が忘却の奥深くに〝地層処分〟してしまった人間の精神的いとなみ、原発震災が地表によみがえらせたそれのゆたかさを、北海道から沖縄まで、列島各地で積み重ねられてきた地道な記録や、本を手がかりに思索し、事件の痕跡をたどり、表現者たちの話を聞き一つの場所を別の場所へとつなげて編んでいった「列島精神史」、米田綱路『脱ニッポン記』(上下、凱風社)は、自由を求める精神の鼓動と魂の振動を、その旋律を奏でて、現在への無力感から怠惰に墜ちるわたしを痛撃した。世の批評家諸氏はなぜに本書と格闘せぬのか。





図書新聞』12月22日「'12年下半期読書アンケート」
中村邦生=作家
①米田綱路『脱ニッポン記――反照する精神のトポス 上・下』(凱風社)
 書物を携え、かつ書物に促されて人に会い、現場をたずね歩く著者の言う〈書評的思考〉からこれまで多くの考えるヒントを得てきたが、ここに豊かな成果が加わった。北海道空知の旧産炭地にはじまり、沖縄をへて核関連施設の建ち並ぶ本州最北端の地に立つまで、列島の各地にひそむ歴史的記憶と命の在処を問う「今」を穿つ書だ。その冷静な思索の営みに、ときとして孤影を曳く気配があって、ふと耳を澄ますような気分にもなった。



●詳細は→『脱ニッポン記』()(