6月刊『蟹工船興亡史』の宇佐美昇三さんが2013年度「住田正一海事史奨励賞」(一般社団法人日本海運集会所・住田正一海事奨励賞管理委員会)を授賞しました。
同委員会の授与理由のまとめを下記します。詳細は同法人ウェブサイトへ。
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■海事史奨励賞 「蟹工船興亡史」 宇佐美 昇三 著
小林多喜二の「蟹工船」が近年再脚光を浴びた。本書は蟹工船が戦前厳しい労働環境であったことは否定しないものの、その出現から終焉までの60年にわたる歴史の事実を検証し、誇張や偏見を排し日本の近代輸出産業史に大きな足跡を残した蟹工船の全貌を解き明かしている。調査は30年に及び、膨大な資料の蒐集と分析、多数の関係者との面談、幾多の現地取材を重ね何回も書き直しされた労作である。