『〈新訂増補版〉密漁の海で』を刊行しましたが、新刊を取次に搬入した当日の3月11日午後に「大震災」が発生しました。文字通り「未曾有」の地震と津波。そのうえ、福島の原発事故がかさなり、首都圏の交通網も「計画停電」でズタズタです。
被災者の苦しみは想像を絶するものがあります。亡くなった方も万を数えるようです。万言を尽くしても解決にはなりませんが、とりあえずできることを精一杯続けようと思います。
毎日、自転車と電車を乗り継いで3時間をかけて出社し、いちおう10時半から4時半までは会社で事務を続けていますが、当分のあいだ、何かご依頼があっても十分な対応ができない場合があります。また、ご質問等にきちんとご返事ができないこともありえます。ご了承ください。
戦後の原子力行政が最悪の事態を引き起こしました。節電に努め、電車の不通にもできるかぎり対応してゆくことは、やぶさかではありませんが、「安全神話」を振りまいて原発をつくりつづけてきた電力会社とそれを煽ってきた行政・官僚は厳しく指弾されなければなりません。